キラキラ☆
「宮田~。いつになったら髪戻してくれるんだ~。」


1学期の終業式。朝のHRで、担任の杉村先生がガックリと肩を落とす。


「別にいいじゃん。」


いつも通りあたしは言葉を返した。



杉村先生とは毎朝この会話を繰り返している。


この先生は他の先生達みたいにあたしを怒鳴りつけたりはしない。


先生はあたしが手首を切ったことも知ってる。


何があったか聞かれてもあたしは答えなかったけど、あたしのことを気にかけてくれている。


20代後半でわりと若い。けっこう生徒にも人気の先生だ。


あたしも別に嫌いではない。



「…じゃあ、終業式あるから体育館に移動な。」


杉村先生がそう言って、朝のHRは終わった。







この日、あたしの運命を変える人に出会うとは、あたしはこの時微塵にも思ってなかった…。


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