街で君の唄を聞いた

三人の治療師がラグアスの周りを囲むと、一人がサングラスの様な物を着けて、一人が手を翳して、最後の一人が札を…。

札!?



「qow…」



く、くぉう?
何だそれ。

とか思った瞬間、


ボワンッ


うお!?
何か札貼った後二人目の人が翳したら何か薄い水色の膜貼った!!

パチッと一瞬膜の中に電気が走った。

ラグアスはクッと喉を鳴らして苦しい顔をした。

だけど見る見るうちに、傷は癒えていって。



「…大丈夫です。あとは三日間激しい運動等しなければ再発する事は無いでしょう」

「それって例えばヤ「走ったり戦ったりはさせへん。ありがとうさん」

「いいえ。また怪我等しましたら此処に来て下さい。直ぐに治療しますから」



サングラスの様な物をした人は、ニッコリ微笑んで言った。
にしてもアッサリ終わったな…。

あとレザの言葉は聞かなかった事にする。
コルク、ナイス遮り!



「さて、ラグアスの怪我も治った事だし、王女に会いに行くか」



ヴィーノがラグアスを再び背負うと、グットタイミング。
門番さんが扉を開けて「ご案内致します」と来た。











「これまた…でかい扉だことー…」

「大体王室とかはこんなもんだろ?」

「あの、メレナさん。私はこの世界の事全然知りませんからね」



門番さんがコンコンと二回ノックする。



「選ばれし者達を連れてきました」

「どうぞ」



絶対声からして優しい。
やんわり声とか絶対優しいから!

うわぁ、会うの楽しみすぎる!!

と思った直後、ボソッと「ズキューン」っていうレザの声が聞こえたのは無視しよう。


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