街で君の唄を聞いた

「…あぁ」



(端から見ればお似合いなのよね〜。あの二人)Byエリフ

どちらからではなく、微笑んだ。
互いを確かめ合った感じがあった。










「これと…あ、あとこれも!うひょあ〜全部食いたいー!」

「太るぞ」

「ははは、甘いな。このお菓子達のように甘いよ、ヴィーノくん。今度の歓げ…会…は……」



…しまった。すっかり忘れていたのに、思い出してしまった!
食い物の事で頭がいっぱいで…!

っつーか服!服マジでどうしよう!
スーツか!?スーツなのか!?それ以前にスーツってここに存在する物なのか!?

あったとしてもここで食い過ぎたら元も子もねぇよ!
腹出過ぎてかっこ悪ぃだろ!
出過ぎてたらチャック閉まらん!危ねぇ!



「…レイヒ」

「何!?」

「早く選べ」

「いや、だってここで美味いもんたらふく食ったら、腹出て歓迎会に出るに出れねぇだろ!しかも服とかどっちか判らなーい!」

「服で悩んでるのか。東大陸でも歓迎会的な事はしたが、普通女はドレスだろ。……お前は…………あぁ、確かに迷うな。でもお前の場合燕尾服でもいいんじゃないか?」

「ごめん若干傷付いたよ」



酷ぇよヴィーノさんや。
確かにドレスが似合うとか言われても嬉しくないけど、燕尾服だとやっぱり男に見えるって事だろうが。
それはそれで嬉しくねぇよ。口調は男っぽくても男じゃねぇんだし。つか“ぽい”じゃんかよ。

うふふ、もういっそ男に生まれ変わった方が楽なんじゃないかしらん。
女に産まれるなら、女らしくなりたかったなー。

……あの兄貴達がいるから、絶対無理だな。うん。無理に決まってる。
あの環境で女らしくなれる方が凄いと思う。
ははは、だけど何で兄貴達の方があたしより少し女々しいのかな!!キモイよ!!

もう兄貴達なんぞ知らねぇよ。女の人とあっはんうっふんイチャイチャしてればいいよ。



「で、結局何にするんだ」



あぁ、すっかり忘れてたよ。
あたしがものすんごく食べたがってたのに。



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