街で君の唄を聞いた


あああ

もう嫁に行けない…。


生きる気しねー、っていうのはオーバーか。



「ってか、レイはいつから此処にいたの」

「さっきからずっと居ましたわ、って言ったら嘘になりますが、先程の叫び声から駆けつけましたわ」

「いや最初の嘘はいらないと思う」

「コルクロットは素直じゃありませんのね…。というよりか、変に積極的というか…」

「独り言なのか知らないけど聞かなかったことにしておく。さ、朝食食べよ」

「ええ」



朝食もまた絶品でした。









「あ…どうしよ」



あたしが悩んでるのは、昨日貰った剣と本。
剣はまだしも、本とか何も読めないし、そもそも此処の人じゃないし。


ちょっと剣でも振ってみるかー。



コンコン

「おーい、レイヒちゃーん」

「あぁ、レザ」



ガチャ

「…てっぎゃーッ!!ななな何で剣何か出してんのや!危ないやろ!!」

「それを戦場でいってみろ。殺されるぞ」

「や、今戦場ちゃう!部屋や!」

「その顔見るとイラつくな」

「何でやねん!?」




まぁ、かくかくしかじか。

ははは…。



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