街で君の唄を聞いた
キィ…
「ぅわぁーん!」
「ギャーッ!!誰だ馬鹿ーッ!!」
「やだやだもう嫌ー!!」
「何があったのか知らないけど落ち着けー!」
開けた瞬間、飛びつかれました。
あたしより少し背が低い位の女の子。
後ろで金の髪の毛を軽くお団子にしている。
「…で、どうやってここまで来たの」
「昨晩、もうここでいいやって決めた部屋がここだったから」
「……昨晩何があったの」
「何回やっても料理が上手くならないの!だからそれで引きこもった!」
バニラエッセンスとかいれたら確実に失敗するタイプか。
どんまい。
まあ、あたしも最初はなっていたけど。
「歳、いくつ?」
「16」
「え、意外。一緒」
「あぁあ!意外っていわないでー!同い年なのは嬉しいけど!」
「ごめん(さり気なく最後に嬉しいとか言っちゃってるし)」
同い年の子が、やっと見つかりました。