街で君の唄を聞いた
何か嬉しいなぁ。
同年齢の子っていなかったし。(レイは一つ上)
「てか貴女みたことない」
「今更?今度その事まとめて話すつもりでいるから、そん時まで秘密ー」
「えー?皇子が好きだから側にいたいとか、近衛騎士に近づきたいから、とかじゃないの?」
「それは確実ない。今度まとめて話すからーッ」
「けちー」
同年齢、というよりか、年下が出来たような感覚。
可愛いなぁー…。
「ねぇ!貴女名前なんていうの?」
「冷灯。神志冷灯。あ、名前がレイヒね」
「不思議な名前ね」
「そう?」
「あたしケイル=ロネック!ケイルでもロネックでも何でもいいよ!」
「うん。じゃあケイル。よろしくね」
「うん!」
あーもうホントに可愛い。
全部純粋って感じでいいと思う。
変なところで感づいて、あとは鈍感、みたいな感じかも。
妹的な存在、だな。
カチャ
「ノックもせずいきなり申し訳ありません。レイヒ様。私、料理長を勤めておりますシーマと申します。そこにおられます、ロネックを迎えに来ました。いきなりのご無礼をなんといえばよいか…!!」
「え、あ、シーマさん。敬語なんて使わないでください…。ケイルは何か、うまく作れないとのことで、此処にいました」
「キャー!ななな何でシーマさんいるんですか!あたしの料理不味いじゃないですか!正直にいってください!!」
あは…。
ケイル涙目…。
そこまでしてもか……。