トップモデルたちの恋
バイバイ、愛しい人

 
 不幸は突然やってくる

 この言葉は本当だった







 放課後、いつもみたいに

 ひなたちは部活へいった

 「みなん、俺らも行こうぜ」

 そう誘われたあたしは

 有頂天だった

 

 靴箱を見たあたしは

 急に不安になった

 あたしの列のしたには

 たくさんの手紙が落ちていた

 急いで拾ったが

 異変はすぐに気づいた


 「踏んだあとがある…」

 隣にいるじゅんやには

 聞こえていなかったみたいで

 安心した。

 まあ、しょうがない

 パカッとふたを開けると

 1通の手紙が

 丁寧においてあった

 

 …まさか。


 そう思いひなの靴箱も

 あけてみたら

 案の定、あたしとは

 違う封筒がおいてあった

 字はそれぞれくせのある

 雑な字なので

 差出人は違うみたいだ

 あたしは

 固まることしかできなかった

 
 「みなん?」
 
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