トップモデルたちの恋


  あたしは気づけば

  じゅんやの腕を

  握り締めていた

  あたしの異変に

  気づいたじゅんやは

  あたしをそっとどかし

  手紙をゴミ箱に

  捨てた。

  そしてあたしの体を

  ぎゅって抱きしめて

  「大丈夫」

  と言ってくれた

  そしてあたしを

  抱きかかえて

  事務所へ向かった





  この様子を

  彼がみているとは

  知らずに…
  
  


  あたしはよく思う

  あの時

  なぜ読まなかったのだろう

  あの時

  読んでいれば

  あんな苦しい悲しい

  経験をしなかっただろう


 


  「どうしたんだい?

   いつものきらきら笑顔が

   ないよ?」

  事務所に行っても

  最後はカメラマンにまで

  心配される始末。

  
  「今日はもうかえりな

   元気のないみゆう撮ってても

   やってる感じがしないから」



 
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