容姿端麗6人組
つーちゃんは怒るとすっごく怖い。
綺麗な顔が台無しだよ?
って思いながら聞いてるの。
だって本当だよ?
サラサラヘアーの長ーい黒髪。
シャープな目に長い睫毛(マツゲ)。
プルンとした唇にこのスタイル。
どこからどー見ても、モデルさんみたい。
私なんかが横に並んでたら、浮いちゃうって分かってるんだけどね。
ちゃんと自覚してるよ?
ブスでチビで……………
「れーいー!!!!」
完璧に上の空だった私に、つーちゃんは鬼みたいになってた。
「つーちゃん…怖いよぉ……」
つーちゃんを見て、半泣き常態の私。
「あー。ごめん、ごめん。」
頭をそっと撫でてくれた。
つーちゃんが頭を撫でてくれると、いっつも安心するの。
自然に笑顔になれる。
「行こっか。」
「うん!」
私とつーちゃんは徒歩15分の距離にある高校、白羽学園に着いた。
通称・VIP学園
頭脳・容姿・運動神経
この3つの条件のうち1つが、飛び抜けて優れていれば入る事ができる。