容姿端麗6人組
私とつーちゃんが校門を入ると、大勢いたはずの生徒が一気に両端へ寄った。
「な、な、何!?」
一気に私達の前から人が消えたから、ビックリ!
全員が私達を見て、固まっていた。
男子はうわぁー、って言いながら固まってて。
女子はキレー、可愛いぃー、と口を押さえ目を丸くしている。
何でだろ……
「「「キャ~~~!!!」」」
いきなりの歓声だった。
私はビックリして後ろを振り返った。
そうしたら、綺麗な顔した男の子二人が校門に入ってきた。
「ねえねえ、つーちゃん。綺麗な顔の男の子が……つーちゃん??」
横を見たらつーちゃんがいなくなってた。
「あれ……?」
後ろを向いたら、前の方に一人で歩いてた。
「もぉ…、つーちゃん!!」
精一杯走った。
「ハァハァ、ハァハァ……」
「怜…、何してんの?」
「つーちゃんが先行っちゃうからでしょ?」
二人で空いた道を進みながら、話している。
そして、クラス票の所で立ち止まった。
佐々木 つかさ
笹山 怜
二人の名前は『C組』にあった。