容姿端麗6人組


「まあ、いいじゃん。どうせ、一時間目って亮ちゃんでしょ?」


つかさがふぅ…とため息をついて、言った。

そしてそのまま寝転んで、空を見上げる。


「そっか、亮ちゃんかぁ…。なら、いいや。」

「それはお前らだけだろ?」


蓮が安心して言う中、智樹が焦りながら言う。


「誰なの??」


怜が恐る恐る聞くと、智樹はゴローンと寝転んで言う。


「古文の松ヤン……」

「うわぁー、それは最悪だね。」


松ヤンは校内No.1の恐ろしさ。

松永(マツナガ)っていう名前で、ヤンキーみたいだから"松ヤン"

本人の前では、絶対言えないんだよね。


怜が渋い顔して、あからさまに嫌そうな顔。

まあ、皆もうわぁーって顔してたけどね。


「舞は大丈夫なの?」


怜が心配そうに、顔をのぞき込んで来る。


「あ、私?大丈夫だよ♪」


智樹は松ヤンだから、可哀相だけど…

私は大丈夫なんだよねー♪


怜がおおーと言って、パチパチ手を叩く。

ちっちゃい子供みたい。

まあ、そこが怜の可愛い所なんだけど。












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