容姿端麗6人組


「わからない…?へー」


つかさが睨み付けて言ってくる。

これ、彼氏に向ける目?


「教えてください。」


俺の言葉は、つかさの耳には届かず…

つかさは俺を無視して、資料を教壇まで運びにいった。


はあ…、
何でこんな事になったんだろ。

てか、あの資料…
何だったんだ??


んー、んー…


頭をフル回転させても、全然わからない。

いろいろと考えていたら、いきなり…


「あ、駒塚くんっ!」


と、名前を呼ばれた。


地面に座り込んでいた俺は、声のする方へ顔を向けた。

そこに立っていたのは、C組の学級委員・浅倉 香ちゃん。


「どうしたの?座り込んじゃって…」


香ちゃんは優しい笑顔で、俺の目の前にしゃがんだ。

つかさ達ほどではないけど、モテる側に入る。

まあ。
顔も可愛いし、
性格も良いらしいし。

モテる要素が揃ってる。


てか、何で話しかけてきたんだ?


「何か、俺に用?」

「あー、忘れるところだった。はいっ」


そう言って、香ちゃんは何やら紙を渡してきた。


ん?
何だ??


二つ折りになっている紙を、そっと開いてみた。


――――――――

体育祭実行委員

〈HR内容〉

・競技決め
・役割決め


明日提出〆

――――――――


と、書かれてあった。






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