容姿端麗6人組


「どうして、そんなに怒ってるんですか…」


理由を聞くために、言ってみた。

それによって、さらに怒らせたらしい。


だって…、

鬼が見えるから。


「怒ってる理由を、教えていただけますか…?」

「嫌だっ!」


ええぇ~!!

そんな…、
まさかの展開。


「教えてください…」


つかさに怯えながら言った俺。

すると、つかさがだんだんと近づいてきた。


何?
また蹴るんですか…?


そう思っていたら…


「これ、何だと思う?」


と、言ってきた。


「え…?」


多分、つかさの言っている『これ』は…。

目の前にある、山積みになった資料。

正確には、つかさが持っている山積みの資料…


「私が持っている、重い重い資料は、何だかわかりますか?」


つかさが笑顔で、そして敬語を使ってくるから、恐さ倍増。


「わかりません。」


俺は、そう言うしかなかった。







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