容姿端麗6人組
「どうしたんだよっ、怜。髪が乱れてるけど……」
「な、何でもないよ……」
蓮がビックリして聞いてたけど、怜はごまかした。
やっぱり知られたくないよね…。
当たり前だ。
静かに髪を整えている怜を、後ろから見守るしかなかった……
午前の授業が全て終わって、お昼になった。
まだ私のイライラはおさまらない。
「怜、つかさ。昨日の6人で、お昼食べねえ?屋上でさ。」
「私はいいけど、つーちゃんはどうする?」
私に話しかけるなり、ちょっと声が震えているのが分かった。
「別に、何だっていいけど…」
「じゃあ、行こっか。私、智と舞誘ってくるね!」
空元気……分かりやすっ!
「何か…あった??」
「別に…」
蓮が心配そうに聞いてきたけど、素っ気無い態度で返事を返した。