容姿端麗6人組


蓮の寝ているソファーに寄り掛かりながら、テレビを見て1時間が経った。


「んぅ~……」


いきなり蓮が、私の後ろで唸り出した。

起きた、のかな?


「ふあぁぁ~」


テレビから目を放して蓮の方を見たら、ソファーの上で猫みたいに体を伸ばしてた。


「蓮、起きた?」

「ん、んぅ~。つかさ?」


寝起きの蓮が凄く甘い声で言うから、少し動揺…


「何?」

「今、何時?」

「今?8時だけど…」

「は、8時!?」


時間を聞いて驚いたのか、飛び起きた。


「結構寝ちゃってたんじゃん!!起こしてくれりゃ、良かったのに…」

「だって、気持ち良さそうに寝てたから。起こしちゃ悪いなー、と。」

「そっか。サンキュっ…」


ギュッ、……


いきなり後ろから、抱き締められた。


「な、何っ?」


驚いて後ろを振り向くと、真正面に蓮の顔。

近っ!


恥ずかしくなって目をそらしたら、蓮の手が顎にかかった。


「つかさ……っ」


――チュッ


蓮からの、触れるだけのキス。

















< 405 / 447 >

この作品をシェア

pagetop