容姿端麗6人組
蓮の寝ているソファーに寄り掛かりながら、テレビを見て1時間が経った。
「んぅ~……」
いきなり蓮が、私の後ろで唸り出した。
起きた、のかな?
「ふあぁぁ~」
テレビから目を放して蓮の方を見たら、ソファーの上で猫みたいに体を伸ばしてた。
「蓮、起きた?」
「ん、んぅ~。つかさ?」
寝起きの蓮が凄く甘い声で言うから、少し動揺…
「何?」
「今、何時?」
「今?8時だけど…」
「は、8時!?」
時間を聞いて驚いたのか、飛び起きた。
「結構寝ちゃってたんじゃん!!起こしてくれりゃ、良かったのに…」
「だって、気持ち良さそうに寝てたから。起こしちゃ悪いなー、と。」
「そっか。サンキュっ…」
ギュッ、……
いきなり後ろから、抱き締められた。
「な、何っ?」
驚いて後ろを振り向くと、真正面に蓮の顔。
近っ!
恥ずかしくなって目をそらしたら、蓮の手が顎にかかった。
「つかさ……っ」
――チュッ
蓮からの、触れるだけのキス。