容姿端麗6人組
「で、お悩みは…?」
三人で、リビングのソファーに座りながら話す。
怜は俯いたまま、口を開こうとしない。
「怜?」
名前を呼んでも、応答なし。
何も話してくれないんじゃ、相談にのりようがないんだけど…
はぁ……
「あの……。俺、居ない方がいい?」
少しの沈黙の後、口を開いたのは怜でなく蓮。
きっと、自分が居るから怜は話せないでいるんだ。
と思ってる。
でも、私はそう思わない。
怜が相談したい事は、蓮には関係ないと思うから。
「蓮も居て…、二人に聞いてほしいから。」
やっと、怜が口を開いた。
話す決心がついたのかもしれない。
「居た方がいいなら、居るけど……。俺が居ない方が話しやすいんじゃないか?」
こういう時だけ、気が利くんだ。
蓮って……
「つーちゃんにも、蓮にも聞いてほしいの。」
決意したような目で、私たちを見た。
そして、顔を赤らめながら、今日あった出来事を話始めた。