容姿端麗６人組

「今日、俊と一緒に帰って……。途中で公園に寄ったの。そこで、告白された。」


やっぱり。

相談内容は、薄々気づいてた。


蓮は驚いてるみたいで、口をあんぐりさせてるけど……。


「それで、？」

「返事はいつでも良いから、って。帰っちゃった。」

「帰った！？家まで送らずに？」

「え？うん、まぁ…」


男のくせ、送らないなんて……


「私、まさか俊に告白されると思ってなくて。パニックになっちゃって……」


パニックになったのは、別にいいけど。

返事をどうしたら良いか、なんて相談じゃないだろうし…。

他に何かあるってこと？


「怜は？？アイツの事どう思ってんの？」


いきなり蓮が話し出して、ビックリした。

話がのみこめたらしい。


「私は、好きだよ。……俊のこと。」

「なら、悩まずOKしちゃえば良いじゃんか。」

「それが出来ないから、ここに来たのっ。」

「何で出来ないんだよ。」

「何で、って………」


困ったように俯く怜と、不思議そうに怜を見る蓮。


これじゃ、話が進まないね…。


「怜、智樹のこと考えてるんじゃないの？」


私の問いかけに怜は、首を小さく縦に振った。


「智樹のことも好きなんじゃないか、って思ってるのは知ってるよ？だから、俊の返事に困ってるんでしょ。でも、今考えなくちゃいけないのは、智樹のことじゃない。俊をどう思ってるかなんじゃないの？智樹のことは一旦忘れて、自分が今どうしたいのかを考えてみな。」

「無理………」


は？