容姿端麗6人組
夕飯を食べ終え、連と二人で話をしていた。
その時………、
――ピーンポーンッ
時計を見ると、11:15。
こんな時間に誰だろ。
食器を全てキッチンに運んだ後、玄関に向かった。
「はぁーい。」
――ガチャッ
ドアを開けると立っていたのは………、
「つぅーちゃぁーん、、」
今にも泣きそうな顔をしている、怜だった。
「あんた、今何時だと思ってんのっ!?」
「うぅ~、知らないよ~」
「知らないじゃないっ!こんな時間に何してんだ、って言ってんの!!」
「ご、ごめんなさい……」
こんな遅い時間に夜道歩いて、何かあったらどうすんだか…。
「つかさ、いきなり叱るなよ。怜の母親か、って。とにかく、中入れてやれば?」
会話を聞いていたであろう蓮が、後ろから言ってきた。
はぁ…、
蓮は怜に甘いんだから……
「え?蓮、来てたの?」
声を聞いて、私の前で驚いたように言った怜。
「居るよ。今日はうちに泊まるから。」
「あ、嘘……。邪魔してごめん。私、帰るね?」
は?
帰るの?
何で?
「お騒がせしました。」
それだけ言って帰ろうとした怜。
何かあって来たんだろうし。
今にも泣きそうだったし…
仕方ないか…
「怜っ!相談のるから、おいでっ」
本当に?
って顔して振り返った。
「早く、入りな。」
「う、うんっ」
怜は小走りで引き返してきて、そのまま家の中へ入った。