容姿端麗6人組



――放課後


「怜…、帰んぞ……」

「あ、うんっ」


毎日こんな感じ…

智が迎えに来てくれる、けど……

私と目を合わそうとしない。


そりゃ、そうか。

返事もしてないし。
本当だったら、登下校だって一緒にしたくないよね。


「怜、智。じゃーなっ♪」

「ばいば~い。」


蓮とつーちゃんが手を繋ぎながら、こっちに手を振りながら言った。


「ラブラブだなぁ…、あの二人。」


毎日登下校は一緒だし…

やっぱり憧れちゃう。

















いつも通り、無言の帰り道。


「………。」

「………。」


はぁ……
どうしたら良いんだろー

私の気持ち、分かんないよ。


「じゃあ、な。」

「うん、バイバイ。」


帰り際に交わす言葉。
私たちの数少ない会話の一つ。


私たち、どうしちゃったんだろう。

こんな関係の幼馴染みって、、



















部屋に入って、そのままベッドにダイブした。


「ああぁぁ~、もう嫌だ。息がつまるよー」


家は違っても、壁の向こうは智の部屋。


窓を開けたら、すぐに智の部屋が見える。


告白された日以来。
智の部屋側の窓には、いっさい触れていない。

カーテンだって、閉まりっきり……




















< 422 / 447 >

この作品をシェア

pagetop