容姿端麗6人組
――放課後
「怜…、帰んぞ……」
「あ、うんっ」
毎日こんな感じ…
智が迎えに来てくれる、けど……
私と目を合わそうとしない。
そりゃ、そうか。
返事もしてないし。
本当だったら、登下校だって一緒にしたくないよね。
「怜、智。じゃーなっ♪」
「ばいば~い。」
蓮とつーちゃんが手を繋ぎながら、こっちに手を振りながら言った。
「ラブラブだなぁ…、あの二人。」
毎日登下校は一緒だし…
やっぱり憧れちゃう。
いつも通り、無言の帰り道。
「………。」
「………。」
はぁ……
どうしたら良いんだろー
私の気持ち、分かんないよ。
「じゃあ、な。」
「うん、バイバイ。」
帰り際に交わす言葉。
私たちの数少ない会話の一つ。
私たち、どうしちゃったんだろう。
こんな関係の幼馴染みって、、
部屋に入って、そのままベッドにダイブした。
「ああぁぁ~、もう嫌だ。息がつまるよー」
家は違っても、壁の向こうは智の部屋。
窓を開けたら、すぐに智の部屋が見える。
告白された日以来。
智の部屋側の窓には、いっさい触れていない。
カーテンだって、閉まりっきり……