容姿端麗6人組
――プルルッッ、プルルッッ♪
…………。
耳には電子音が聞こえるだけ。
出る様子がない。
「出ない、か。」
諦めて、電話を切ろうとした。
その時……。
「…………は、はい。」
電話からは、可愛らしい女の人の声がした。
え、……
どういう事??
お邪魔だったのかな。
電話なんて、迷惑じゃん!
切らなきゃ。
「す、すみませんっっ」
――ブチッ
なぜか、私は謝ってしまった。
何、謝ってるんだろ……
不可解な行動…。
自分でも意味わかんない。
でも、どうして俊の携帯に女の人が?
俊の手が放せなかったとか?
それとも、その場に居なかった?
誰だったんだろう。
お母さんの声にしては、幼かったし。
まさか……、彼女さん!?
じゃあ、どうして私に告白なんか………。
ああ~、もう分かんないよぉ