容姿端麗6人組
――ピッッ
思いきって、出ることにした。
「はい………。」
『ああ、良かった。出てくれて……』
相手の女の人は、ホッとしたように言った。
「え?」
『あのっ、篠崎さんの携帯ですよね?これ……』
意味不明な質問。
そりゃあ。
俊といるんだから、俊の携帯でしょ。
何言ってるの?この人……
「あの、それはどういう……」
『あなた、篠崎さんのお知り合いですよねっ』
「は、はい。」
『良かった。あの、直ぐに楓総合病院にいらして下さい!』
か、えで…そーごー……
びょーいん………?
『直ぐにですよっ、お願いします!!』
――ブチッ
頭をフル回転……。
でも、全く状況が理解できましぇん。
「何なのっ?」
訳が分かんない。
しかも、病院って……
何かあったってこと?
「れ、い………/////」
辛そうに私の名前を呼ぶ。
トロンとした目で……。
「智っ。起きた?」
「ああ……/////」
智の頭にあるタオルを変えながら、さっきの電話のことを思い出してた。