悪女と良男
『あれはセコイだろ!』
巧は床に。
あたしはベットに座る。
「あれって?」
『ちょっと上目遣いで、首傾げて
あたし彼女に立候補しちゃおっかなぁ…ってヤツだよ!』
あたしはその言葉を聞いて大爆笑。
だって今の巧、最高におもしろかったんだもん!
『笑うな!
あんな顔されたら誰だってオチるわ!
あの中で1番かたいコウスケでも!』
そんなこと言われたって…
「ま、何言ってもらってもいいんだけどとりあえず、あたしが勝ったんだからさ」
巧はあたしの言葉が終わる前に引き出しをあさる。
そしてアレを放り投げた。