日本女児VS肉食獣

僕はみぃと別れ、売店に繋がる通路を進んだ。

「うわ…」

たまたま中庭を見ると、噴水の水が太陽に反射し、虹が出来ていた。

「…ん?」

でも何故か、その噴水の中に、陰が見えた。

細長い…?

僕はつい、そっちに足を運んでいた。

近くで見ると、遠くで見たときよりも虹はコンパクトになっている。

「それにしても…この陰、何だろ…まず、どうやって入ったんだ…?」

近づいたからか、陰はものすごく長かった。
しかも…流水に揺らめくそれは、まるで人のようだった。

ようするに僕が見ている噴水の、流れている水の壁の裏側の隙間に、それはいる。ということになる。




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