日本女児VS肉食獣

ややこしいっ…

バシャー

「??」

と…止まった?!

いきなり噴水の水は止み、それが見えた。

「ひ…人?!」

やっぱり人だった。

「んん…」

眩しいのか、顔をしかめるその人は、寝ていてもわかるくらい…顔が整っている。

しかも、手足が長い。

でも誰だろう…?
見たことないなぁ…

パチ

「!?」

その人がいきなり目を開いた。

「………誰」

低い声でそう言ったこの人は、すごく不機嫌そうだ。

「…あぁ、ごめん。ここの噴水に虹が架かってたから、つい見に来ちゃって」

「………ふーん」

切れ長の瞳を伏せ、興味なさげに呟いた。

「…ところで君は、授業もサボってここで寝てるの?」

「………ん」

「そっか。あ…もうこんな時間。ここ水が冷たいし、風邪引かないようにね?じゃあ」


< 47 / 113 >

この作品をシェア

pagetop