日本女児VS肉食獣
ややこしいっ…
バシャー
「??」
と…止まった?!
いきなり噴水の水は止み、それが見えた。
「ひ…人?!」
やっぱり人だった。
「んん…」
眩しいのか、顔をしかめるその人は、寝ていてもわかるくらい…顔が整っている。
しかも、手足が長い。
でも誰だろう…?
見たことないなぁ…
パチ
「!?」
その人がいきなり目を開いた。
「………誰」
低い声でそう言ったこの人は、すごく不機嫌そうだ。
「…あぁ、ごめん。ここの噴水に虹が架かってたから、つい見に来ちゃって」
「………ふーん」
切れ長の瞳を伏せ、興味なさげに呟いた。
「…ところで君は、授業もサボってここで寝てるの?」
「………ん」
「そっか。あ…もうこんな時間。ここ水が冷たいし、風邪引かないようにね?じゃあ」