片オモイ×片キライ
「亮喜、早く着替えて!
 遅刻だよっ」

「それより飯は?!」

「はぁ?!
 そんな時間ないんだってば!
 とりあえず着替えて
 学校行こっ」

「ん~」



亮喜はやっと動き出した。

亀みたいにのそのそと

動いてる。

ん~

でも、体勢はオラウータン?

ってそんなこと

どうでもいいんだった!



「早く~!
 あと、3分だよっ」

「はいはい。」

「もう!
 ちゃんと起きてる?」



アタシの方が背がちっちゃいから

亮喜を上目づかいで

見なくちゃいけない。

引っ越す前は

アタシの方が

おっきかったはずなんだけどなぁ。

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