片オモイ×片キライ
「はい?」

「いいから。」



そう呟いた瞬間

亮喜は思いっきり、走り出した。



「ぎゃぁぁぁああああぁ」

「うるせーよ。
 舌かまないように、口閉じてろ。」



それ以上、お互い

一言も喋らずに

ただただ風をきって

アタシと亮喜は走った。

って手痛いんですけどー!



「ギリセーフ、
 みたいだな。」

「へッ?」



ハアハアと

荒くなった息を整えながら

曲げていた体を、起こした。






 
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