嘘の愛に溺れて


興味ない…とは違うかもしれない。
どちらかと言えば嫌いだ。

それには過去の記憶…出来事が切っ掛けなのはわかっている。


「んな見てねぇよ。お前と一緒にすんな。」


「あれ??まじ??
うちの学年は平凡なやつが多くってさぁ~。
可愛いヤツって皆彼氏居んの。やんなっちゃうよな~!」


「あっそ。それで??」


半分呆れ気味に問いかける。
春樹はグッと拳を握り締め


「合コン!ナンパ!」


目を輝かせなから恥ずかしい言葉を堂々と大声で発した。

周囲からは冷たい視線が浴びせられた。


「…声がでかい。
それに、それがなんだよ。」


「つまりっ!イケメンのお前が一緒ならナンパしやすいだろ??」


それからも、くどくどと話は続いた。

歩き続けて20分。
やっと学校へ着いた。

春樹は少しでも可愛い女子がいると、いちいち反応する。
正直うっとうしいが、春樹のこういう賑やかな所は嫌いじゃない。

教室に着いてからも今度の日曜ナンパしようだとか、とにかく煩かった。



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