泡沫の契り




曇り空から、雨が降る。

大粒の雫が少女の肩を濡らす。


寒さに体を震わせる彼女はずっと、遠くを見つめていた。



「…嘘つき。」



そんな呟きが、

雨の中に消えた。




< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop