貴様！何様？会長様！？

「何が言いたい」



俺は眉間にシワを寄せ、克也の真意を聞く。



「別に？ただ最近、あんまりじゃれてないみたいだからさ」



元々俺は、吉野とじゃれていたつもりはない。



そう思ったものの、俺は何も言わずにいた。



「ケンカした？」



ケンカ？



何を理由にだよ。



ケンカするような仲でもないだろ。



「しない」

「ふーん」



まだ何か言いたげな克也だったけど、俺は窓に目をやり会話を中断させる。



本当は、克也の言いたい事なんて分かっている。



アイツ…吉野はここ最近、あからさまに俺を避けている。



目が合えば反らし。



生徒会の仕事も、自分で出来ることを見付けてやっている。



俺には近づいてすら来ない。