貴様!何様?会長様!?
酔った勢いだの一大事だの、俺にとっては日常茶飯事だの。
何のことやらさっぱりだ。
俺がお前に、酔った勢いで何したって言うんだよ。
俺が酔い潰れたのは、花見の夜。
けど俺は、ベンチでずっと寝てたつもりだ。
吉野は吉野で、アイツらと一緒に騒いでたんじゃねーのか。
「おい、お前さっきから何…」
吉野の両肩を持ち、腰をかがめて無理にのぞき込んだ顔は、
「――?!」
覗き込んだ顔は真っ赤で、今にも泣きそうだった。
「…もう、知らない。零会長の、ドアホぉーー!!」
――――“ガリッ”
?!
俺の頬に三本線を描き、吉野は生徒会室を飛び出した。
「…訳がわからん」
残された俺のため息が、静かな生徒会室に響いた。