貴様!何様?会長様!?
「先程から重たいため息が聞こえてくるんだが」
あ…斎藤先輩。
「す…すいませんっ。気が散りますよね」
慌てて謝る私に、斎藤先輩は首を軽く横に振った。
「誰にでも悩みの1つや2つあるものだ」
斎藤先輩にはなんだか全てを見透かされている、そんな気分になる。
「コピーを頼みたいのだが」
「あ、はい、大丈夫です」
コピーなんてよく頼まれる事だ。
ただコピー機が印刷室にしかないため、少し面倒なのは確かだけど。
「…少し、息抜きでもするといい」
「…え」
紙を受け取りながら斎藤先輩の顔を見ると、小さく笑ってくれた。
「あ、ありがとうございますっ!」
いつもクールな斎藤先輩だけど、こんなふうに私を気遣ってくれるなんて。