貴様!何様?会長様!?
「…私は零会長のモノになんてなりませんと、言ったはずです…っ」
私の、精一杯の抵抗。
もちろん怖くて、零会長の方なんて見れない。
暫しの沈黙の後、零会長が近づいて来る足音が聞こえる。
そして私の目の前で止まった。
“―――ぐいっ”
?!?!
伸びてきた手にあごをつかまれ、顔を上に上げさせられる。
「…アイツに何を言われてる」
私の目をジッと見て、零会長は静かな声で問う。
いつの間にか、コピーも終わっていた。
「…別に、なにも」
息がかかりそうなくらい、顔が近い。
「…アイツとできてんの、本当だったのか」
零会長は口元を少し緩めたけど、依然張り詰めた空気が私を追い込む。