貴様!何様?会長様!?



だけどそれもつかの間、すぐに表情が変わる。



「あんた、一人で勝てると思ってる訳?」

「いいえ。でも今までの嫌がらせよか、よっぽどいいです」



私は手に抱えていた本を、その場に置いた。



「それじゃ、遠慮なしで…」



“―――スッ”



???



不意に、先輩たちと私の間を遮る水玉模様。



「ちょっ、なに?!」



こ、これ私の傘にそっくりなんだけど?!



でも誰が傘なんて…?



そう思い、視線をやったその先には―――



「れ、零会長…?!」



え、ええぇっ?!



どういうこと?!



「お前らさぁ、後先考えて行動しろよ」



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