貴様!何様?会長様!?
似合わない可愛らしい水玉模様の傘を広げ、私と先輩たちの間に立つ零会長。
そしてその傘をなぜかさしている。
「お前ら、生徒会のモノに手を出したんだから、覚悟出来てんの?」
………え?
「な、なにがっ」
「退学にでもするつもり?」
さすがに会長がくると、少し焦っている先輩たち。
零会長は、ジッと彼女達を見ている。
「なによっ、退学にでもなんでも、すればいいじゃない!」
「ちょ、直子っ?!」
直子と呼ばれた先輩は、意地になって退学を受け入れてしまっている。
「そのかわり、桜華を最低学園扱いしてやるんだから!」
それを聞いた瞬間、零会長の眉がピクリと動いたのを、私は見逃しはしなかった。