貴様!何様?会長様!?
「ベ、別にアンタに関係ないじゃない」
「あります!全校生徒参加なんですから、今すぐ体育館行って下さい」
私がそう言うと、直子先輩は手に持っていた紙を握りしめた。
??
「それなんですか?」
「え?あ、ちょ、返しなさいよ!」
ひょいっと取り上げた紙に、目を通す。
……え?
「あ、アンタには、酷いことしたと…これでも一応反省してんのよ…っ」
直子先輩…。
「そのために、わざわざ零会長のポスターなんか?」
「こ、このくらいしか見つからなかったのよ!悪いっ?!」
直子先輩が握りしめていたのは、零会長の選挙を応援するポスターだった。
「直子先輩、ありがとうございますっ!!」
思わず直子先輩に抱き着いてしまった。