貴様!何様?会長様!?



――――“ぐいっ”



「にゃっ!?」



俺は、一目散に逃げようとするコイツのブレザーの首を掴んだ。



ジタバタと暴れる様は、猫そのものよりも猫だ。



「取って食う訳じゃねんだから、ちょっとおとなし…」



――――“ガリッ”



「……あ」



それまで暴れまくっていた猫は、ピタリと動きを止めた。



そして俺の方へゆっくりと振り返る。



「あ…あの…?」



顔色を伺うように、俺の目を覗き込む。



「ひゃっ…?!」



俺は再び猫の首根っこを掴み、ひこずるようにして再び歩き出す。



「…お前、もう絶対逃がさねぇ(怒)俺の頬に傷をつけたんだ、そのくらいの覚悟できてんだろ」

「ひぃぃぃぃぃぃぃ(怖)」



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