*♥先生の彼女♥*【完】
あたしは、席から立ち上がり自分の部屋をめがけて歩く。
しかし、お母さんが前に回りあたしを引き止める。
「相手の人に産めとでも言われてるの?」
『そうじゃないよ』
「優姫、お願いだから高校だけは卒業してちょうだい」
お母さんはあたしの手首を掴みそう言う。
必死さが痛いくらい手の強さから伝わる。
『分かってるよ・・・わ・・・かって・・・る・・・けど・・・す・・・好きな・・・人・・・の・・・子・・・』
あたしは、精一杯強がってた。
でも心は耐えられなくなり
いつしか自然に涙が頬を伝う。