*♥先生の彼女♥*【完】
あたしは、その場で足を止め
静かに口を開いてこう言った。
『あのね、実は・・・あたし今、妊娠してるの』
「え??」
菜々はこれでもかってくらい目を大きく見開いた。
そして数秒口が開いたままだった。
それはまるでさっきのあたしみたいだったと思う。
「何~?優姫までからかっちゃって~ひっかからないんだからね~」
菜々はそう言って歩き出す。
まるきりあたしの話を本気にしていない様子。
『菜々!!』
あたしは、菜々の腕を掴む。