エゴイズム☆キララ
目を開け首を反らすと真上に阿部の顔があった



「あ、ありがとおございます」



危機を免れたと思いホッと一安心した






………ええっと…



椅子ごと阿部に支えられたまま覗き込まれているため、美亜は動く事が出来ず顔を上げたまま阿部を見ていた



「…あ、阿部さん?」



いつになく真剣な表情をしている阿部に、怪訝に問い掛けても動く気配はなく



「………キス、出来そうだね」



やっと紡ぎ出された言葉に美亜は目を大きく見開いた



「…へっ!?」



阿部の顔が徐々に下りてき視界から光りがなくなり、首筋しか見えなくなり




へっ!?えっっっ!!




僅かに動けば唇と唇が触れそうな距離………




…このまま……
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