エゴイズム☆キララ


「要ちゃん…」



お風呂から出た後、ソファーに座り書類と睨めっこしている要に話掛けた



「ん?」



要は首を動かす事なく返事をした



「あたし…」



要ちゃん離れしなきゃ

ブラコンも卒業しなきゃ



「……この家出るね」



要の目の動きが止まったが何も言わない


雰囲気から肯定とも否定とも分からない



「まだ引越日は決まってないけど、近い内に荷物全部出すから」



最後まで言い切ったのに要は何も言ってくれない





少し期待していたのかもしれない


止めてくれる事を…




「また詳しい事決まったら話すね……」



美亜は踵を返し、寝室のドアを開け



「……おやすみなさい」



振り返ってみたが要はこちらを向いてくれる事はなく



「ああ」



短い返事だけが背後から聞こえた
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