ラブ、LOVE、ラ部!?

三人の会話

馨と純が、雛と名前で呼び合う少し前の時間でのこと。

「ヒロさぁ、あの子の事いじめ過ぎっ。
本当に帰っちゃっていいの?」

「何、純。下僕の味方なわけ?」

「んー?敵とか味方とかじゃないよ。
ただ少し可哀相だなって思ったのっ。
ねぇ、カオもそう思うよね?」

「少し。」

「あぁそう。まぁ別にいいけど。」

「ヒロは仲良くしたいと思わないの?
折角生徒会役員の仲間が増えたんだよ?
僕は皆仲良くしたいなっ。」

「俺は別に仲良くする必要ねぇじゃん。
ただの下僕なんだから。」

「ふーん。ま、ヒロがそこまで言うなら別にどうでもいいけどっ。」

三人は玄関まで出た。

「お坊ちゃま。お迎えに上がりました。」

「裕斗、呼んでる。」

「おう。じゃあまたな。」

「あぁ。」

「ばいばーいっ。」

ブロロロロ

「さてと。カオこれからどうする?
僕は生徒会室に戻るけどっ。」

「……俺も行く。」

「うんっ。じゃあ一緒に行こっか。」

この行動で雛、純、馨の関係は、少し縮むことになる――……。
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