ラブ、LOVE、ラ部!?
Second

『ラ部』!?

下僕生活が始まって一週間が経ったときだった。

「そろそろ『ラ部』を再開する。」

……………。

会長は頭がおかしくなったのだろうか。
(いや、会長の頭がおかしいのは周知の事実だけど。)

『らぶ』を再開って、誰かと付き合うって事なのかな?

なんでわざわざ報告なんかしてるんだろう。

そんなあたしの疑問が伝わったのか、純先輩が『らぶ』について教えてくれた。

「あのねぇ、『らぶ』じゃなくて『ラ部』だよっ。
僕達が所属してる部活の事っ。」

「は?『ラ部』?」

「うんっ。あのね、『ラ部』って言うのは……。」

「純、俺が説明する。」

「はいはい。部長さんだもんねーっ。」

げぇ。

純先輩が良かったのに。

なんでわざわざ、でしゃばるかなぁ。

貴方に説明してほしいとは願ってないのですが。

というか、むしろ逆。

「『ラ部』というのは俺達生徒会役員がやってる部活だ。
というか、俺達が作ったんだが。
毎週火曜日と木曜日に、予約制で俺達はこの学校のお姫様方の話し相手になる。
どうだ、わかったか?」

「お金、取るんですか?」

「当たり前だろう?
部活と言えどもこれはビジネスだ。
お姫様方は俺達に会える。且つ話しも出来る。
立派なギブ&テイクだ。」
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