サクラノコエ
このボタンを押せば、理紗からのメールが開く……

しかしタイトルの「無題」が様々な内容を想像させ、ますますメールを開くことを拒む。

クラクラする。

気持ち悪ぃ。

何度となく、溜め息が漏れてしまう。

分かってる。

逃げたらダメだ……

俺は自分の気持ちを無理矢理奮い立たせ、目をグッとつぶったままボタンを押した。

ゆっくりまぶたを開き、理紗のメールが開いているであろうケータイに視線を落とす。

『今日は本当に楽しかった。悠人くんがくれたネックレスと、一緒に撮ったプリクラは私の宝物にするね』

理紗の持っている問題についてなにも触れられていない、いつも通りのメール……

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