サクラノコエ
そんなおかしな状況を気にも留めず、たくさんの理紗たちに俺は変わらず笑顔で手を降り続ける。

すると今度はメリーゴーランドも消え去り、真っ暗闇の中、たくさんの理紗が俺を囲んでグルグルと回り出した。

「悠人くん」

「松永さん」

「ゆうとくん」

「松永」

「ゆ・う・と」

「悠人」

「お前」

それぞれが思い思いの呼び方で俺を呼ぶ。

さすがに混乱した俺は、叫び声を上げ、頭を抱えてその場にうずくまった。
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