サクラノコエ
田端にはあんなふうに言ったが、正直、クリスマスのことを楽しく考えるような余裕などなかった。

仲間に挨拶を済ませ、クルールームに戻る。

俺は大きなため息をつきながら、力なくハットを取り、椅子に腰を下ろした。

最近一人になると、気持ちが沈む。

痛い。

頭痛い。

疲れた。

学校……休みたい。

テーブルにひじをつき、頭を抱える。

ダメだ。
理紗が待ってる。

俺はもうひとつ小さくため息をつくと、重い腰をゆっくりと上げ、着替えを始めた。
< 424 / 454 >

この作品をシェア

pagetop