サクラノコエ
決して軽くない足取りで、理紗の待つコンビニへと向かう。

いつもの角が見えてきた。

ここを曲がれば、理紗の姿が見える。

「早く行かないと」

ふと頭に浮かんだ何気ない言葉。

その言葉に急に疑問を感じ、思わずピタリと足が止まった。

行かないと?

「したい」ではなく?

それって……
愛情というより、義務とか仕事とか、そういったものみたいじゃないか?

次々に浮かび上がる疑問。

『理紗を好き』だという気持ちが大きく揺らいでいく。


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