君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
でもそんなの気にしてられない!
もっと言いたいことあるんだから!
その気持ちのまま、あたしは何も考えずに金属のパイプやスパナを持った犯人二人に向かって行った。
「明!止めろ!危ない!」
止める聖を押しのけて、犯人二人の前に立ったあたしは鋭い目つきを向ける。
あたしの顔が恐いと思われているのか、それとも元々気が弱い二人なのか、
二人が怯んで後ずさるのが分かった。
でもその弱気な態度さえ腹立たしい!
「何よりも一番、あんた達が悪いんだからね!
自分達が調子に乗ってお金遣いすぎたくせに、上条不動産のせいにして!
こんな事件まで起こして、人に恐い思いまでさせて!」
後ずさる二人に、さらに歩み寄り手に持っている武器を取り上げた。