君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
反抗する力も武器も失った二人は、小さな体を寄せ合って縮みあがっている。
取り上げたパイプとスパナを地面に落とすと、その音にさえビクリと反応している。
「自分がピンチだからって人に迷惑かけていいと思ってんの!?
そんなので会社経営が上手くいくはずないじゃない!
遅かれ早かれ、今回のことが無くとも田口不動産は潰れてたわね!」
こんな器が小さくて怯えた二人が会社を経営してたなんて……
どんな会社か知らないけど、社員が可哀そうでならないよ。
ん……?
なんかこの怒りとこの気持ち……。
大きさは違うけど、いつか感じたような覚えが……。