君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】


珍しく可愛らしいお願い口調。


なのに、それに似合わない慣れた手つきであたしの服を脱がし始めた。


そして唇にしていたキスは、衣服を取り払い露わになったところへ落とされていく。


「や……くすぐったい……」


聖は新しい場所へキスをする度、赤い花びらを強く残していった。


首、鎖骨、胸元、お腹、下腹……太ももにまで進む聖の唇。


あたしの体には聖が這った跡が一つ一つ出来ていく……。



「もう……いいでしょ……?」



衣服を脱がされ、全身に聖の愛撫を受けたあたしの体はかなりの熱を持っている。


それなのに、聖はまだ上着を脱いでネクタイを緩めただけ……。


昂りを隠したままなんて……ずるいよ……。

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