君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
「まぁ、あの二人が釈放されても俺は余裕だしな」
聖はフッと小さく笑ってみせる。
昨日はあんなに取り乱してたくせに……。
そう思ったけど、あたしのお願いを聞いてくれたわけだから、何も言わないでおいた。
嬉しさをそのままに、鼻歌交じりに顔を洗い終えると、聖はまだ洗面所の側に立っていた。
「何?何か言いたいことあるの?」
「来週の木曜日に出張が入ってる。夕食はいらない」
え!?
聖が前もって予定を話してきた!
「ど、どうしたの?」
驚いたあたしは聖の顔を覗きこんだ。
聖は平然としていて、さらに口を開いた。
「それと挑戦してみるから……ミネストローネ、セロリ入りで作れ」
作れ!?
命令形!?
ううん、でも今はそれよりも……